ダイエットのために有酸素運動を始めると、「激しい運動のほうが脂肪を燃やしそう!」と思うかもしれません。
でも実際には、「低強度のほうが脂肪燃焼に適している」とも言われています。
どちらが本当に効果的なのか?
その 原理 を詳しく解説しながら、目的に合わせた運動の選び方を紹介します!
有酸素運動とは?脂肪燃焼の基本原理を解説
有酸素運動(Aerobic Exercise) は、酸素を使ってエネルギーを生み出す運動のこと。
人の体はエネルギー源として 糖(グリコーゲン) と 脂肪 を利用しますが、運動の強度によって使われる割合が変わります。
エネルギー源の違い:糖と脂肪の使われ方
🔹 低強度の運動(ウォーキングや軽いジョギング) → 脂肪がメインで燃焼
🔹 高強度の運動(ランニングやHIIT) → 糖(グリコーゲン)がメインで使われる
ポイントは「酸素の供給量」
- 低強度の運動 では 酸素が十分に供給 されるため、脂肪が効率的に分解される
- 高強度の運動 では 酸素の供給が追いつかず、エネルギー変換が早い糖が使われる
低強度 vs. 高強度:どちらが脂肪燃焼に効果的?
低強度の有酸素運動(ウォーキング・ジョギング)
エネルギー供給のメカニズム
- 低強度の運動は、体が 脂肪をエネルギーとして優先的に利用 する
- ただし 消費カロリー自体は少ない ため、長時間続ける必要がある
メリット
✔️ 長時間続けられるので、総脂肪燃焼量が多くなる
✔️ 体への負担が少ない(関節や筋肉に優しい)
✔️ 運動初心者でも始めやすい
デメリット
❌ 1回の消費カロリーが少ない
❌ 体重を早く減らしたい人には時間がかかる
高強度の有酸素運動(ランニング・HIIT)
エネルギー供給のメカニズム
- 高強度の運動では、エネルギーを素早く供給するために 糖(グリコーゲン)が優先的に消費される
- しかし、運動後の アフターバーン効果(EPOC:運動後過剰酸素消費量) により 脂肪燃焼が持続 する
メリット
✔️ 短時間で多くのカロリーを消費できる
✔️ 運動後も脂肪燃焼が続く(アフターバーン効果)
✔️ 筋肉をできるだけ維持しながら脂肪を減らせる
デメリット
❌ 体への負担が大きい(関節・心肺への負担)
❌ 継続しにくい(息が上がってキツい)
アフターバーン効果とは?高強度運動の秘密
アフターバーン効果(EPOC:Excess Post-exercise Oxygen Consumption) とは、運動後もカロリー消費が続く現象のこと。
高強度の運動をすると、体は運動後も酸素を多く消費し続け、エネルギーを燃やし続ける ため、結果的に脂肪燃焼が長時間続きます。
EPOC効果が期待できる運動の例
- インターバルトレーニング(HIIT)
- 短時間のスプリント(ダッシュ)
- 高強度の筋トレ+有酸素運動の組み合わせ
激しい運動をすると「運動後」も脂肪が燃え続ける!
どっちがいいの?目的別おすすめ運動
ゆるい有酸素運動がおすすめな人
✓ 長時間動ける運動がしたい
✓ 運動初心者・体力に自信がない
✓ 脂肪をゆっくりじっくり燃やしたい
おすすめの運動
- 速歩き(パワーウォーキング)
- 軽めのジョギング
- サイクリング
- ゆるいダンス
激しい有酸素運動がおすすめな人
✓ 短時間で脂肪を燃やしたい
✓ 運動経験があり、負荷をかけても大丈夫
✓ 筋肉をできるだけ落とさずに痩せたい
おすすめの運動
- ランニング(速めのペース)
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)
- 縄跳び
- エアロビクス
まとめ:どちらも効果的!バランスよく組み合わせよう
おすすめは「ゆるい運動と激しい運動を組み合わせること」!
例えば、
✓ 週に3回は軽めの有酸素運動(ウォーキングやゆるいジョギング)
✓ 週に2回は短時間の高強度トレーニング(HIITやランニング)
このようにバランスよく取り入れることで、 脂肪燃焼 も カロリー消費 も効率的にできます!
特に ダイエット初心者や無理なく続けたい人は、まずは軽めの有酸素運動から始めるのがおすすめ です
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